2024.03.29

共に駆ける喜びを!68チームが挑んだ「リレーマラソン2024」をレポート

コロナ禍を経て4年ぶりにリアル開催が実現した『三井のオフィス』スポーツフェスのリレーマラソン。2月17日、AGFフィールドを舞台に68チームが参加し、交流を深めながら繰り広げた熱戦の模様をご紹介します。

AGFフィールドを温かく満たす活気

当日は、この季節らしい乾いた冬空に。11時頃には徐々に参加者が集まり、ウォーミングアップでトラックを走る人の姿が増え始めました。お揃いのユニフォームに身を包んだチームや、応援のご家族と一緒に来場する方なども多く見られ、時間が経つほどに会場内は大賑わいの様子を見せました。

リアル開催では、2019年、2020年に続く第3回目となる今回、大会参加者は68チーム・471名です。 1周約950mとなるコースを、各チームがタスキをつないで走り『2時間で何周走ることができるか』を競う独自ルール。メンバーの走る順番や回数はチーム次第です。

11時半、DJケチャップさんの軽妙なトークと音楽で開会式が始まりました。ゲストには、2020年北京オリンピックの男子4×100mリレー銀メダリストの塚原直貴さんと、野性爆弾のロッシーさんとガレッジセールのゴリさんをお迎え。塚原さんは、お楽しみコンテンツとして会場内で開催される「RUNNING LESSON supported by adidas」の講師を務めます。
ジョギング好きというゴリさんが「カッコつけようとせず、いつも通りの自分のペースで走ってくださいね」と言うと、ロッシーさんも「僕みたいなおじさんもいるので安心して走って、最後はみんなで楽しくゴールを切りましょう」と話し、会場を湧かせました。

十人十色の思いを乗せて、リレースタート!

いよいよ、リレーのスタートです。この時点で会場周辺の気温は約10度。スタートラインの緊張感と参加者の熱気が、寒気を吹き飛ばします。ピストルの音を合図に、第一走者が力強く飛び出します。
応援の方々から「速すぎでしょ!」と声が挙がるほど、驚愕のスピードで会場を駆け抜ける先頭集団。

走り終えた一陣が次々とスタート地点に戻ってくると、「◯◯さーん、がんばれー!」と次走者が手を振って仲間を迎えます。

リアルタイムの順位はWeb上で確認でき、参加者はスマホ片手にチームの状況を見守ります。開始から10分、20分と過ぎるほどに、各チームどんどん周回数がプラスされて、同じ周回数のチーム間でもタイムを競う接戦が繰り広げられます。

ゲスト陣では、最初の1周をゴリさんと塚原さんが並んでゆったり走り、その後もゴリさんは計5周、それを引き継ぎロッシーさんが3周をマイペースに走りました。「無理をしないで」を強調した通り、熱が高まり、がんばりすぎる方々に向けて「ゆっくりペースメーカー」の役割を果たすお二人です。

参加者の方からは「同じ会社ながら違う部署で、今日初めて一緒に走っています」「普段はあまり仕事で関わることがないメンバーなので新鮮です」といった声が聞かれました。ランニング習慣についても、「こんなに走るなんて久しぶりです!」と言う方がいれば、「実は明日も青梅マラソンを走るんです」という猛者もいて、その十人十色な様子がこうした交流イベントならではです。「こういうトラックを走れる機会なんてそうないので」と会場に魅力を感じ、参加を決めた方もいらっしゃったようです。

笑顔を広げる、各種お楽しみコンテンツも

リレーと同時進行で開催された各種お楽しみコンテンツも、イベントを大いに盛り上げました。
走り方教室「RUNNING LESSON supported by adidas」では、走るときに大切な姿勢や、腕や背中の使い方などを、順を追って塚原さんに教わります。「大きく足を上げて走るのではなく、上がった足を折りたたんで、またすぐ伸ばす感覚で」などアドバイスをもらい、無駄のない正しい走り方フォームを学びました。

公益財団法人日本サッカー協会の提供による「JFAフットボールパーク」ではアクティビティが開催されました。サッカー未経験でも楽しめるように工夫された、ドリブルチャレンジ、サッカーゴルフ、キックボウリングの3つに、子どもたちは果敢に挑戦します。その様子を、スマホのカメラを片手に見守るお母さんお父さんたち。
参加者には先着で森保監督監修のA6ノートとバッジの賞品が渡され、子どもたちの大満足の笑顔をつくりました。

三井不動産はJFAメジャーパートナーです。

さらに、医療・人道援助団体 「国境なき医師団」のブースでは「 1日に必要な水を持ってみよう!体験」を開催。1人当たりの 生活に必要といわれる1日 20Lの水のタンクを手運びし、日々それを強いられる難民キャンプの生活の大変さを実感するものです。「うわ、重っ」「これ、子どもが運んでるんですか?」といった声が参加者の方からは聞かれました。

後半では、ゲストのゴリさんとロッシーさんもこうしたイベントに参加。交流コンテンツブースでの「ぴったりチャレンジ!体力測定」では、急遽スタッフの方を交えたチームを結成し、協力し合って「握力合計70kg」「前屈合計100cm」のぴったり数字を目指しました。

4年ぶりのリアル開催、レースを制したのは!?

13時を過ぎる頃には雲の間から日差しが覗き、気温も徐々に上昇してきました。2時間のリレーはひたすら続きます。疲労の様子をにじませながらも、チームで励まし合い、タスキをつなぎ続ける参加者の皆さん。

そして迎えた終了時刻の14時。ゴールゲート前には人だかりができ、これが最後の周回になるか否か、ラスト20秒はだれもがかたずを飲んで見守りました。数秒の差でゴールラインを通過し、周回数を伸ばしてもう1周を走るチームも。「はい、ここで2時間!」のDJケチャップさんの声で、ゴール付近では拍手が沸き起こりました。

表彰式が始まる頃には、皆さん本当に「やりきった!」の素敵な笑顔が広がっていました。上位3チームと、飛び賞の13位、24位、31位、42位のチーム、7人以上の仲間で参加キャンペーンでの当選チームに賞品が贈られます。

レースを制したのは「東レ駅伝部A」!同企業は2020年大会でも優勝した強豪であり、今回そのAチームは5名での参加です。その周回数「44周」が発表されるとどよめきが起き、「ひとり平均9周近く走ったということ?」「すごすぎ」などの声が口々に挙がります。皆さん、同じコースを走ったからこそわかる驚異的な数字です。

【東レ駅伝部Aにインタビュー】
走るのが好きな会社のメンバーで集まり、13名2チームで参加しました。正直、最初から優勝は狙っていました。いざ始まると周りにすごく速い人もいて焦りましたが、気持ちを切り替えて全力で走りました。途中からは2番手のチームと周回差が付いてきたので、行けそうかなと期待が湧きましたね。
実は最初はメンバー集めにちょっと難儀したのですが、2019年、2020年大会のときの参加者に声をかけると「前回楽しかったから今回も出たい」と反応がよくて、2チームの人数が揃いました。私も、三井不動産さんのこういうイベントは絶対楽しめると確信がありました。優勝できてもちろん嬉しいですが、参加できたこと自体が本当に良かったです。次もまた参加します!

楽しい思い出を共有し、明日からの活力に

表彰式の後には全体での写真撮影が行われ、イベントが無事に終了しました。
にわかに賑わいを見せたのが交流コンテンツブースです。実は参加者の皆さんが着用したゼッケンには10種類の動物シールが貼られており、会場内で同じシールを貼った人を探して3名以上でブースに行くと、お菓子をプレゼントいうコンテンツが用意されていました。
リレー中は走ることに夢中すぎて、ブースを訪れる人は控えめだったものの、終了後にはDJケチャップさんの「仲間を探してお菓子をもらってくださいね!」の言葉に促され、お互いに声をかけ合う様子が見られ、ブース前には行列ができました。同じコースを走った経験が初対面でも連帯感を生み出し、多くの人が打ち解けた様子で会話を交わしていました。

「この後はみんなで飲みに行きます」というチームも多くみられました。4年ぶりのリアル開催となったこのイベントが、社内外の交流を広げるきっかけとなっていたようです。皆さん、おつかれさまでした。楽しい思い出を共有し、明日への活力としてくださいね!

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