2024.03.01

「介護セミナー 在宅介護の基礎知識~大切な人の介護がはじまる前に知っておいて欲しいこと~」開催レポート

介護は決して特別なことではなく、誰にでも起こりうる可能性があります。皆さんの大切なご家族に介護が必要になったとき、何からはじめればいいのか、利用できるサービスは?など不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで&BIZでは、介護に不安を感じている方のお役に立ちたいという思いから、介護セミナーを毎年2回開催しております。今回は、前回セミナー開催後のアンケートにて、多くのリクエストをいただきました「在宅介護」をテーマに、「在宅介護の基礎知識~大切な人の介護がはじまる前に知っておいて欲しいこと~」と題して三井不動産 ケアデザイン室 ケアマネジャーの渡邉幸子よりお話しさせていただきました。

はじめに参加者の皆さんに投票機能を用いて、現在の介護状況についてご質問したところ、現在介護をされている方だけでなく、現在は介護を行っていないが、将来介護を担うための備えとしてご視聴いただいている方が多くみられました。先が見えないかつ、仕事をしながらの介護を想像すると不安な気持ちになりますよね。今回のセミナーでは、そんな先行きが不透明な介護への不安を少しでも解消し、仕事も介護も諦めないために、知っておくと安心な在宅介護の準備、介護保険制度の活用方法、高齢者施設についてお伝えしました。

最初に在宅介護が始まる前にできる3つの準備として、「相談窓口を知ること」「介護保険制度を知ること」「介護費用を準備すること」についてお話しました。
特に介護費用の準備では、実際に例を用いて介護にかけられる費用の試算方法をお伝えしました。ポイントは親御さんの懐事情を知ることです。そのために、介護前から「親の状況」を把握しておくことが大切です。
また、在宅介護を進めるうえで重要なのは「家族だけで介護をしないこと」であり、積極的に制度やサービス、周囲の力を十分に活用してほしいとお伝えしました。

次に、在宅介護をスムーズに始めるために知っておきたい3つの知識として、「介護保険の利用」「介護しやすい住環境の整備」「社会資源の活用」について説明しました。介護生活に欠かせない介護保険の申請から認定までの流れや要介護認定の目安、利用できるサービスの種類や特徴をお伝えしました。特に在宅介護のキーパーソンであるケアマネジャーについては探し方や選ぶ際にチェックしてほしいポイントを丁寧にお伝えし、親御さんと介護する皆さんを支えてくれる人を探してほしいとお話ししました。
次に、ご自宅の住環境をいまの親御さんの状況に合わせて見直し、危険な箇所や介護しづらい場所を福祉機器やリフォーム、サービスを活用して整える方法をご紹介しました。
社会資源の活用については、介護保険以外の在宅福祉制度やサービス、便利グッズの情報、介助技術を学ぶ方法などをお伝えしています。

最後に介護のひとつの選択肢として活用できる「高齢者施設」についても取り上げました。そのなかで、様々な高齢者施設の概要と発生する費用の目安についてお伝えしております。有料老人ホームにかかる費用や介護費用を軽減させる制度をご紹介しておりますので、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。

介護をするうえで決して忘れてはいけないことは「一人で抱え込まないこと」です。終わりの見えにくい介護を続ける中で「孤独や不安」を感じることが多くあります。様々なサービスや制度、モノを組み合わせて活用し、相談できる人や場所を見つけること、職場にも自分が介護していることを伝えるなど、介護者である皆さんに休息や楽しむ時間を持ってほしいとお話ししました。

三井不動産ケアデザインでは、高齢期の暮らしにかかわる幅広い相談に対して、ケアマネジャー等の資格を有する専門スタッフによるコンサルティングサービスをご提供しております。お気軽にお問い合わせください。
オフィシャルWebサイト:https://www.care-design.net/index.html

【いただいた質問のQ&Aはこちら(PDF)】

当日ご参加いただけなかった方や、もう一度視聴されたい方のために、期間限定でアーカイブ動画を掲載いたします。
ぜひご視聴ください。

2024年8月頃に次回介護セミナーを開催予定です。
詳細は決定次第お知らせいたします。
※本コラムは2024年1月25日時点の情報です。

【本件に関するお問い合わせ先】
三井不動産ビルマネジメント株式会社
ビジネスソリューション事業推進本部 三谷・水本
メール:event@mfbm.co.jp

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