2016.12.26ライフワーカー

自分らしく、自然体で生きるために働く。

1885年のW.S.バロースによる世界初の実用記録式加算機の発明にそのルーツを持ち、クラウド等のサービスや、コンピュータやネットワークのシステム販売・賃貸、ソフトウェアの開発・販売を通して社会への貢献を目指す日本ユニシス株式会社。今回は、オフィスワークに縛られず、仕事、家庭、趣味とバランスよくやりくりしながら活躍されている、佐藤隆英さんの一日に密着しました。


――日本ユニシス社では、いつからどのような形で働いていらっしゃるのでしょうか?
今年で7年目になります。その前は芸能事務所にいて、タレントさんの営業をしていました。休日もなく昼夜問わず働いていて、とにかく忙しかったですね。
でもある時、ちょうどユニシスがクラウドを始めて、営業マンを募集していたんです。転職を決めたのは、そのタイミングでした。
始めはシステムのことなどまったく分からなかったので、新卒者と一緒に研修を受けて、その後、営業の現場に回して貰えました。定時で働くことができ、上司より先に帰ることも許される職場で、前職とのギャップに唖然としましたね。





――具体的なお仕事の内容をお伺いできますでしょうか?
「これが私の仕事です」と断言することが難しい職種なのですが、簡単に言ってしまえば、システム開発からコンピュータ本体に至るまで、幅広くサービスや製品をお客様にご提案しています。


――今のお仕事の魅力は、どんなところにありますか?
自分らしく、最高のパフォーマンスを出すことができる環境が整っていることです。
オフィスに縛られず、サテライトで多く仕事をしています。わざわざ本社に出社する必要はなく自分の仕事しやすい場所を選んで自由に勤務することができるんです。
その分、成果で厳しく評価されますが、自己責任に委ねる社風が、結果的に良い仕事に繋がっていると思っています。


――これまでどんな時に醍醐味や喜びを感じましたか?
お客様の困っていることを察知して、圧倒的なスピード感で、他社に差を付けて仕事を取りに行けた時ですね。お客様に、何気なく言われた課題や要望に対する答えをすぐに用意して、即日契約に漕ぎ着けたことがありました。そんな風に、お客様に喜んで頂けることが何より嬉しいですね。





――仕事に対して、どんなこだわりをお持ちでしょうか?
何より、自然体でいることにこだわりますね。自分を作らず、格好付けないこと。
特に、お客様と話す時はなおさら気を付けます。
システムに関しては、私より知識の豊富なお客様も多いので、知ったかぶりをしても必ず見破られてしまいます。
お客様に「知らないので、教えてください」と言えるくらいの素直さが大事だと思っています。


――仕事を楽しく円滑に進めるために、どんな工夫をされていますか?
人と会うことを楽しもうと心掛けています。商談、ミーティング、電話と、基本は話すことが営業の仕事ですから、人と人との関係性を何より大事にしています。お客様から名前を憶えて貰うことが良い仕事の第一歩です。それから声を掛けて貰って、使って貰えるようになるもの。そういった面では、前職の話が役に立っていますね。お客様にご紹介頂く際に、「実は佐藤くんは元々−−」とネタになり、興味を持って貰いやすいのです。


――佐藤さんにとって、モチベーションが上がるのはどんな瞬間でしょうか?
人に負けないスピード感を意識することが、高いモチベーションに繋がります。自分では早いつもりでいても、相手によっては「遅い」と言われてしまうこともあります。とにかく連絡をすぐに取ること。それができるのも、オフィスに縛られない働き方ができているからだと思っています。いい意味で、上司とのやりとりもLINEでできる時代ですから。得意のスピードでお客様から褒められるのが、嬉しいですね。


――社内や会社の近くで、ほっとひと息つけるお気に入りの場所はありますか?
豊洲の本社の29階にあるカフェテリアでしょうか。眺めもいいし、よく使います。よく、煮詰まっていそうな後輩を連れてきて、一緒にお茶をしたり、ランチを食べたりしながらコミュニケーションを図っています。オフィスよりも、ざっくばらんに話ができるのがいいですね。それと、近所なので「アーバンドック ららぽーと豊洲」にもよく行きますね。時には妻や子供と合流して、一緒にお昼を食べたりします。





――プライベートな時間は、どのように過ごされていますか?
学生時代からやっていたチアリーディングを、今もOBチームでやっています。以前のように身体は動きませんが、2年くらい前にアメリカのインディアナポリスで開催された大会で、優勝することができました。何日も仕事を休むことになったのですが、会社は「行っておいで」と快く送り出してくれました。その時の感謝が、仕事のヤル気にも繋がっていますね。他にも終業後や休日に、学生のチアリーディングの指導も行っています。週末には子供を連れて、指導に行ったりすることもありますね。


――仕事のうえで、目標とするような方はいらっしゃいますか?
私の上司ですね。お客様との距離感は、近すぎても遠すぎてもダメだと思っているのですが、上司はそれがすごく上手で、いつも驚かされています。例えば、お客様とメールをやり取りする際、「お世話になっております」「よろしくお願い致します」とか、どうしても他人行儀になりがちです。でも私の上司は、「大変恐縮です(汗)」とか、「首を長〜くしてお待ちしております」とか、感情を表現する書き方を自然に使いこなすのです。上手く人間味を出して、それを営業スキルにするという点で、とてもいいお手本になっています。


――仕事と家庭、さらに趣味の両立は、可能だと思いますか?
今の上司は、仕事もスポーツも家庭も、と応援してくれています。他の会社だと、「最低限9時から5時までは仕事に全力投球しろ」とか、「家庭より仕事に集中しろ」などと言われがちですよね。でも私の上司は、それ以外のことも大事だと言ってくれます。すごく恵まれていると感謝している。子供が産まれる時も、部の仲間がすごくサポートしてくれました。そうされると、自分も部下に同様にしてあげたくなりますよね。そんな連鎖が、今の良い社風に繋がっているのだと思っています。


――最後に、佐藤さんにとっての「働く」ということの意味について、お話し頂けますか?
難しい質問ですね(笑)。自分らしく生きるために必要なことが、私にとっての「働く」ということですかね。仕事面では飾らず、無理もしない。自分らしくいることでお給料が貰える今の環境に感謝しています。そういった仕事があるから、家族との暮らしも趣味も両立できるのだと思っています。これからも自然体で、自分らしく頑張って行きたいですね。


佐藤隆英
日本ユニシス株式会社
営業
日本ユニシスに勤めて7年目。その前は大手芸能事務所でタレントの営業をしていたという異色の経歴を持つ。仕事、チアリーディングのコーチ業、子育てに邁進している。

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