2017.05.08ライフワーカー

国際的な仕事ができる今の環境に感謝。家族や友人との時間も大切に、毎日を疎かにせずに生きる。

飯田橋グラン・ブルームにある株式会社インターネットイニシアティブ(以下「IIJ」)で、グローバル事業本部グローバル営業部副部長として活躍している大導寺牧子さん。
国際色豊かなメンバーと世界を股にかけて忙しく働きながらも、家族や友人との時間も大切にし、充実した日々を過ごしています。
仕事でも、プライベートでも輝く素敵な女性Life Worker、大導寺牧子さんの一日に密着しました。

――はじめに、IIJ入社からの遍歴を教えて頂けますでしょうか?
2008年にアメリカの大学院に留学した後、IIJ Americaに就職してニューヨークで働いていました。4年後に日本に帰国することになり、日本のIIJに再入社したんです。
その時、ちょうど日本のIIJが国際展開を始めようとしていたタイミングで、グローバル事業本部の立ち上げ時より働いています。

――なぜ、ニューヨークにあるIIJ Americaを選んだのでしょうか?
もともとアメリカで働きたいという夢があって、西海岸よりは東海岸の方が自分には合っていると思い、ニューヨークで仕事を探しました。
この業界を選んだのは、通信事業者だったら大学卒業後にIT系の会社に務めた経歴が活かせるのではないかと思ったからです。
IIJ Americaはシステムインテグレーションだけではなく、通信サービスを提供している点と、日本に本社があるという点が決め手となり入社しました。



――入社前のIIJはどんなイメージで、そこで何をしたいと思っていましたか?
新しく立ち上がる通信事業者がほとんどない中で、新しいことに挑戦している会社だなというイメージでした。
私は営業職だったのですが、海外に出ているお客様が、どんなサービスを求めているのかを知りたいという想いがありました。

――具体的なお仕事の内容をお伺いできますか?
IIJのサービスをグローバルに展開し、海外シェアを広げるという仕事で、メインで取り組んでいるのがクラウドサービスです。
企業のクラウド利用を世界規模で進めるべく、IIJでは2012年からアメリカ、中国、シンガポール、ヨーロッパ、ASESNと次々にサービスを展開していますが、その企画やプロモーションを行うほか、昨年からは海外でイベントも行うなど活動の幅を広げています。

――普段は出社されてから、どのような1日を過ごしていますか?
いつも夜まで、次から次へとミーティングがあるので、だいたいオフィスにいます。
その分、お昼は同僚と神楽坂の方までランチに出ることが多いですね。
外出もありますが、週に1回くらいと頻度はさほど高くありません。

――世界を舞台にご活躍されていらっしゃいますが、情報収集はどのようにされていらっしゃいますか?
毎朝、アメリカのニュースは欠かさずに見ています。
20分程のNBCのニュースをiPadで見ながら、朝食を食べていますね。

――今のお仕事の魅力は、どんなところにありますか?
やりたいと手を挙げれば、新しいことに挑戦させてもらえる社内環境が魅力です。
グローバル事業本部でも、プロモーションやマーケティングに関しては自由にやりたいことをやらせてもらっています。

現在は、特にASEANへの展開に力を入れているのですが、各国でさまざまなことが起きていて、驚くようなスピードで世の中が変化していくのを直に感じられるのも、魅力のひとつですね。

――外国人スタッフも多いとお伺いしていますが、現在のメンバー構成を教えて頂けますでしょうか?
グローバル事業本部は、IIJの中でも一番外国人比率が高い部署です。
ベルギーから中国まで、実に多国籍ですね。



――そのような国際的なチームでお仕事をされる中で、何か工夫されていることはありますか?
みんなエネルギッシュで、かつテンポよく話が進むので、そのスピードに一生懸命ついていくように努力しています。
またコミュニケーションをとるうえでは、ツールを相手の国に合わせるようにしています。

ASEANの場合は「ワッツアップ(WhatsApp)」、中国では「ウィーチャット(WeChat)」など、その地域で一番利用されているアプリを使います。
あとは、相手も慣れない英語で話してくれますので、私も恥ずかしがらずに、とにかく英語で話すようにしています(笑)。

――今のグローバル事業部で、何か思い出に残るようなエピソードはありますか?
講演会やセミナーなどのイベントを主催して、事務局を運営するのですが、それをやり終えた時にいちばん達成感を感じます。
イベントの開催期間は1〜2日間と短くても、その準備はすごく大変で、地道な準備を重ねてようやくその日を迎えます。
イベントが成功し、掲げていた目標を達成できた時は、その分喜びも大きく感じます。
みんなで力を合わせてひとつのイベントをやりきるというのは、とてもやりがいがありますね。

――そういうチームワークを高めるために、何か普段から取り組んでいることはありますか?
チームにはいろいろな人がいるので、1on1ミーティングなどで話を聞いたり、気軽に話せる雰囲気をつくるようにしています。
普段はみんなプライベートがあるので、飲みに行く機会は少ないですが、イベント後には打ち上げで盛り上がったりすることもありますね。

――忙しい毎日の中で、どのようにストレス発散をしていますか?
会社近くの東京大神宮に行くのがちょっとしたリラックスになっています。
散歩をしながらお参りをして手を合わせていると、不思議と気持ちが落ち着いてきます。
週末は、意識的に仕事のことを考えないようにしています。主人と近所を散歩したり、外に出ることが多いですね。

あとは、もともと自分で何かを作るのが好きなので、時間がとれる時には石鹸やパン、ジュエリーなどを手作りしています。
手を動かすことがストレス解消、リフレッシュになっています。



――仕事をする上で大切にしていることはありますか?
仕事ではチームでも部署でも、「できないと言わないように頑張る」というのをモットーにしています。
「これはできません」とはなるべく言いたくないですね。

グローバルな仕事というと、格好良く聞こえるかもしれません。
でも実際は、何から何まですべて自分たちでやらなくてはならず、地道だったり裏方的な仕事もすごく多い。
でも、それも含めてベストを尽くそうと思っています。

――今後の目標について、教えて頂けますか?
「毎日を疎かにしない」ということですね。
最近は特に、気が付くとまた1週間が終わっていたということも多く、それではいけないなあと感じています。

これからはもう少し、プライベートにも時間を割いてもいいのではないかと思っています。
家族や友人と過ごす時間を、もっと大事にしていきたいですね。

――では最後に、大導寺さんにとっての「働く」ということの意味について、お話し頂けますか?
難しい質問ですね(笑)。
自分が成長するために必要なことが、私にとっての「働く」ということでしょうか。

自己実現とまでは言わないですが、生きるうえで大事な一部ですし、仕事を通して教えられることも多いです。
自分が働くことで社会に貢献できることもあるので、働いていてよかったなと思います。

もともと、私はグローバルな仕事をしたいという想いがあったので、今こういう環境が与えられていることに、すごく感謝しています。
だからこそ、できる限り仕事をしていきたいと思います。



大導寺牧子
株式会社インターネットイニシアティブ
グローバル事業本部 グローバル営業部副部長
2008年、IIJ Americaに入社し、ニューヨークで3年半営業を担当。その後、2012年に帰国しIIJに入社。
クラウドサービスの世界展開と日本及び現地でのマーケティング企画/運営を担うなど、国際的に活躍中。

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