2018.01.10ライフワーカー

医薬品の提供を通じて、 海外との交流を深めたい。

日本橋三井タワーにある中外製薬株式会社にお勤めの宮木京子さん。
がん治療薬の正しい普及を通じて社会貢献したいという彼女の視線は海外にも向けられていました。

――中外製薬への入社を希望した理由を教えていただけますか?
学生時代に薬剤師の資格を取得していたので、医療を通じて社会貢献できる仕事がしたかったからです。

――入社当時は大阪支店で勤務されていたのですね。
医薬情報担当者((Medical Representative)といって、病院や診療所を訪問して自社製品の情報提供をする仕事をしていました。
医療関係者の方々との信頼関係を築くことが大切で、自分なりに「信頼されている」と実感できたときは嬉しかったですね。



――2014年に本社に異動されました。
新しいことに挑戦したいという思いもあり、希望を出しました。
現在は主にがん治療薬を必要とされる患者さんに、適切に使用いただくための方法立案に携わっています。
医療関係者を対象に、専門の先生に講演をしていただき、がん治療薬の適切な使用法をお伝えすることも重要な仕事のひとつです。

――お仕事で一番に注意していることはなんですか。
医療業界は進歩が速いので、日々の学びと情報収集は欠かせません。
また、自分が扱っているのはがん治療薬ですので、一人でも多くの患者さんが、希望をもって前向きに立ち向かえるために、何ができるかを考えています。

――どんなときに仕事の喜びを感じますか。
がん治療薬を必要とされる患者さんに適切に使用いただくための方針・戦略をグループの仲間と話し合いながら決め、現場に使用してもらうツールを一つ一つ作っていくのですが、グループメンバーで作り上げたものについて、現場からいい反応がもらえたときは皆で喜びますね。

――プロダクトマネジャーという立場ですね。
中間管理者のような役割ですが、オープンな雰囲気の職場ですし、直属の上司も温和な方で相談しやすいので板挟みに悩むことはないですね。
若手社員に対しては教えることと、自分で考えてもらうことのバランスに配慮して接しています。
言われて作業するだけではモチベーションも上がらないと思いますので。



――ストレス発散の方法はありますか。
ストレスを感じ始めたら、考えることを一度中断するようにしています。
他の仕事をしたり、仲間と飲みに行ったり、趣味に没頭したり。
とにかく一度忘れてから新たに考え始めると、意外とリフレッシュできます。

――お酒はお好きですか。
仕事が落ち着いている時期にはよく飲みに行きますね。
日本酒が好きなので、日本橋・神田界隈の和食屋さんが多いです。

――通勤時間はどのように過ごされていますか。
日経新聞の電子版は必ずチェックします。
キーワード登録が便利ですね。



――休日はどのように過ごされていますか。
英会話教室に通ったり、手芸を楽しんでいます。
ものづくりに没頭していると仕事を忘れられるので、ストレス発散にも効果的です。

マッサージにもよく行きます。
出張も多く、新幹線や飛行機などで長時間同じ姿勢でいると、どうしても身体が疲れますから、週末にほぐすようにしています。

――旅行にはよく行かれますか。
旅行は好きで以前は年に一度くらい海外旅行にも行っていたのですが、今はあまり機会がないですね。
出張で国内・海外に行くことが多いので、休日はどうしても自宅や近場で過ごしがちです。

ただ、東京で働いていると豊かな自然が恋しくなるので、そんなときは思い切って出かけます。
先日も山中湖に行って、ゆっくりとしてきました。

――プライベートで訪れてみたい国はありますか。
北欧の国を旅したいです。
デンマークに出張したことがあり、とても刺激を受けました。

自然が豊かで、時間の流れがゆったりしていて、街も日本とは違った意味で綺麗に整頓されていたことを覚えています。
調べてみると、北欧は女性の社会進出も進んでいて、教育水準も高い。
もっと北欧のことが知りたいので、ぜひ旅行したいですね。



――これからの目標はありますか。
数年後には海外のスタッフと仕事をして、情報をやりとりをしながら医薬品を通じての国際貢献ができる人になりたいですね。
そのためにも英語をもっと勉強しなければなりません。

――宮木さんにとって仕事とは何でしょうか。
個人の力だけでは達成できない目標でも、組織の一員としてなら叶えられるかもしれません。
仕事を通じて自己実現し、社会に貢献するためにも、仲間と共に働くことが大事だと思っています。


宮木京子
中外製薬株式会社
オンコロジー製品政策部 第4グループ  がん治療薬のプロダクトマネジャー
岐阜県出身。大阪支店勤務を経て、現在は本社勤務。主にがん治療薬を必要とされる患者さんに、適切に使用いただくための方法立案などに携わっている。

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