2018.03.13ライフワーカー
人とともに成長する、「百期百会」の関わりを。
神保町三井ビルディングにある株式会社アタックス・セールス・アソシエイツにお勤めの山本なつみさん。
様々な業界の営業コンサルティングを手がけ、プライベートでも働く女性を応援する活動をしながら、あらゆることに挑戦する山本さんの行動力の源泉を探ります。
――前職では、法人営業の新規開拓業務をなさっていたそうですが、どんなお仕事をなさっていたのですか?
前職では、営業代行業のベンチャー企業で法人営業をしていました。
映像やWeb制作会社、カメラマンの営業を代わりに請け負って、メーカーさんや商社さんに対して営業する、ビジネスマッチングをしていました。
――その後、現在のアタックス・セールス・アソシエイツへ転職した理由を教えていただけますか?
前の会社には立ち上げ1年目で入社して、一営業担当からマネージャーとなることができました。
でも、そこでマネージメントの難しさに直面しました。
わたし自身が楽しくこなす営業の仕事を、マネージャーとして部下に伝えることの難しさを痛感しました。
その時に、弊社の代表のセミナーを受けて、再現性のある営業手法を論理的に伝えることができるのだと感銘を受けました。
次は私が、同様に悩む方々のお手伝いがしたいと思い、転職しました。
――コンサルタントに転職なさった現在はどんなお仕事をなさっているのですか?
コンサルティングといっても、営業の現場に入り込んで指導させていただくことがほとんどです。
実際に営業担当の方に同行させていただき、1日に500件近く得意先を訪問して回ったり、テレアポの指導に入ったり、現場と共に汗を流します。
一社一社のマネージャーになった気持ちで、私自身も成果を出すにはどうすればいいのか悩みながら指導にあたります。
研修やセミナーも行っており、セミナーは年に100回近く開催しています。
マネージャー層の方向けのコミュニケーション手法や余財管理などのマネージメント手法から、新入社員研修や管理職研修まで幅広く講座を受け持ちます。
――どのような業界へのコンサルティングを行っているのですか?
食品や製薬、不動産、化粧品など、ありとあらゆる業界の様々な企業を担当させていただいています。
――講師として様々な組織にアドバイスをコンサルティングする際、どんなリサーチをなさっているのですか?
コンサルティング支援を始める前に、実際の仕事に同行させていただいたり、業界について本やネット、ニュースを見て調べたりします。
一日の研修のためにも、たくさんの時間と労力をかけていますよ。
――営業を教える立場になって、何か変化はありましたか?
成果を出すための手順を言葉にして伝えることができるようになって、最近仕事の面白みが増しました。
仕事プライベート関係なく色々な方と仲良くなることが得意なのですが、前職では感覚でしていたコミュニケーションを、コンサルタントになってからは、言葉にして人に伝える、ロジカルさを意識するようになりました。
――仕事の醍醐味や喜びを感じたときのエピソードを、教えて頂けますでしょうか?
受講者の方々から「実際にこんな結果が出た」、「上手くいった」といった声をいただいた時や、成果が見えた時に達成感を覚えます。
特に新入社員の方々は成長が顕著なので、指導のしがいがありますね。
つい最近まで学生だった新入社員の方々に自分でも苦しくなるほど厳しく指導して、1年ほど後に「受注が取れた」など、受講後の声を寄せていただいた時がすごく嬉しいです。
コンサルタントというと堅苦しい印象があると思います。
情報を整理して、ロジカルに分析することばかりに注目されがちですが、実際は人と関わって、コミュニケーションをとりながら仕事をすることに苦労し、やりがいを感じています。
――沢山の企業をご担当なさり、プライベートでもお忙しくなさっていると思いますが、スケジュールの管理はどうしているのですか?
24時間体制で、仕事もプライベートも統一して会社のOutlookにスケジューリングしています。
人生はやりたいことで溢れていて、仕事だけじゃないと思います。
朝や夜、土日も予定の立つ行動はすべてスケジューリングしています。
私の仕事のスタイルだと、スケジュールの空いている日時にアシスタントが講演の日程などをスケジューリングしますので、「電話をする」、「コラムを書く」などの細かな予定まですべて会社の人に公開されていますよ。
とはいえ、どんなに忙しくても6時間は寝るようにスケジューリングしています。
また、共働きで、平日はどうしても家庭で夫と過ごす時間が限られてしまうので、休日は一緒に過ごすようにしています。
こんなスケジュールなので「きつそうだね」と言われることも多いですが、実際はそんなことありません。
ダラダラする時間もスケジューリングしているんですよ(笑)。
――プライベートで組織なさっている、「ロジかわ会」では、どんな活動をしているのですか?
ロジカルなのに、かわいい女性を目指す会が「ロジかわ会」です。
働く女性が抱える問題を「共有」するだけでなく、「解決」するために論理的思考力を身に付ける会をめざしています。
フレームワークなどを使った勉強会、その後に食事をしながらの懇親会を月に1度開いています。
勉強会では悩みの解決、懇親会では悩みの共有をします。
仕事でもプライベートでも役立つようなトレーニングで論理性を磨き、結婚式会場などでちょっとおしゃれをして、シチュエーションにこだわったお食事をすることで感性が磨かれ、心の「かわいさ」が鍛えられます。
参加者は、営業事務、SE、税理士、医師、会社員、経営層、フリーランス、今後起業を考えている人、など多種多様です。
――なぜ「ロジかわ会」をつくろうと思ったのですか?
20代の時、私は仕事をとにかく楽しんでいました。
一方で、仕事とプライベートの両立に悩んでもいました。
仕事ばかりしていたので、プライベートの楽しみ方がわかりませんでした。
遊びたいけど時間がないほどがむしゃらに仕事をしていました。
結婚に対する不安も感じていましたが、管理職として働き、結婚して出産もしているロールモデルとなるような女性が、私の周囲にはいませんでした。
仕事でそういった女性にお会いすることもありましたが、お客様としてお会いするので、なかなか踏み込んだ相談はできませんでした。
ただ、仕事でいろんな人にお会いする中で、多くの女性が同様に悩んでいると感じたんです。
仕事や家庭以外にコミュニティーがあればいいのではないかと思い、働く女性のための「ロジかわ会」をつくりました。
単に女性のためのコミュニティをつくっても、愚痴を言い合うだけのよくある女子会になってしまいます。
そこで、自分のコンサルタント経験を生かした、ロジカルシンキングの普段使いを伝えようと考えました。
ロジカルに考えることは、日常生活にも生かせます。
ですが、ただロジカルに考えるだけではかわいげのない女性になってしまいますよね。
そこで、ロジカルでかわいげのある女性を目指そうということで「ロジかわ会」という名前になりました。
――ロジカルでかわいいというのは、どういうことですか?
何かにちょっと困ったときに、整理して話すことを「ロジカル」。
逆に、「これ、なんかいいよね」と直感で話すことを「エモーショナル」とします。
また、「ありがとう」、「ごめんなさい」と素直な感情をポジティブに伝えることができることを「かわいい」、ネガティブな感情ばかり伝えることを「ぶさいく」とロジかわ会では言っています。
このロジカルさと、感情の表し方のバランスが上手く取れている状態が「ロジかわ」です。
なんでもかんでも理詰めで感情なく話す人は「ロジぶさ」ですし、いつでも自分の考えを感情的に伝えようとする人は「エモぶさ」です。
もちろん、感覚的であることも大事ですし、感覚的に話す女性は素敵です。
しかし、仕事でお客様に何かを伝える際や、人生の岐路に立った時に「なんかいい」という伝え方や思考ではいい結果につながらないと思います。
だから、論理立てて考えたり話したりする力が必要なのです。
つまり、ロジかわというのは8割「エモーショナル」、2割「ロジカル」であることだと思います。
「ロジかわ」であれば、仕事で成果が出たり、プライベートでの人間関係が良好になったりしると考えています。
――ロジかわ会の活動は、盛り上がりを見せているそうですね。
設立から約1年半が経過して、参加者は500名程、会員は140名に登ります。
銀座を中心に開催していますが、今後はライブストリーミングを使ったWeb展開もして、全国に広げようと計画しています。
私と同年代の働く女性をメインの参加者に想定しましたが、40代、50代の女性にもいらっしゃっていただき、子育てが落ち着いた後のお悩みなどをお話しいただいています。
悩みを悩んだままにしておくことは感覚的ですし、ポジティブじゃありませんよね。
誰かに悩みを話すだけで前に進めますし、悩みに対してロジカルに向き合うことで、悩みを解決できるかもしれません。
――お仕事でもプライベートでも、人と関わりながら一緒に何かを目指していくことを楽しんでいるのですね。
自分が主役になるのではなく、誰かと一緒に成長していけるような「箱」をつくりたいと思っています。
前職では、仕事と家の往復だけになりがちでした。
仕事と家庭に加えて、積極的に複数のコミュニティに関わる今の方が忙しいですが、充実しています。
どこかのコミュニティに偏らずにバランスを取ると、自分の視野が広がり、生活が豊かになります。
プライベートで知った情報や、経験したことが回り回って仕事に生きることもあります。
だから、人から勧められたことは、まずやってみるようにしています。
去年は着物の着付け、登山やマラソンに挑戦しました。
はじめは全く気が乗りませんでしたが、やってみると感動したり、楽しめたりします。
そうして自分の世界を広げていくことで、人生が豊かになるじゃないですか。
マラソンにははまってしまって、月100km走るようにしています。
仕事後に皇居ランをして、土日に家の周辺を走っています。
フットサルにも挑戦してみようと、『三井のオフィス』のフットサル大会にも参加してみました。
その大会では予選敗退してしまい悔しい思いをしました。
次の大会ではもっといい結果を残したいと思い、ニューバランスジャパンさんのサッカー部の練習に、定期的に参加させていただいています。
――どうすれば山本さんのように、積極的に行動できるのでしょうか?
私自身、昔はここまで積極的ではありませんでした。
逆説的ですが、ロジカルに考えることを心がけるようになってから、行動力が増しました。
悩んでいる間って、実は考えてないんですよ。
悩むのではなく、思考を働かせて具体的な行動に落とし込むようにしています。
例えば、情報収集するだけでも立派な行動です。
今はいろいろな情報を容易に探せる時代ですよね。
――山本さんとって、仕事とはどんな存在ですか?
人生の中のひとつのコミュニティです。
仕事もプライベートも、人と関わるという面で全く変わりません。
関わった人とどれだけいい時間が過ごせるか、どれだけ一緒に成長できるかと常に考えています。
一期一会ではなく、「百期百会」で、一度出会った人とは何度でもお会いしたいです。
仕事でも、仕事以外でもいろんな人と関わって、刺激しあえるといいですね。
――今後の目標を教えてください。
私自身すごく感覚的でしたが、ロジカルに考えようとすることで、いい結果につながることが増えました。
「ロジかわ会」の活動を全国に広めて、ロジカルシンキングで、もっともっと働く女性を応援していきたいです。
山本なつみ
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ
絶対達成社長の会 発起人
コンサルタント
マネージャーまで務めた営業代行業の経験を生かし、様々な企業の営業コンサルタントを勤める。一方で、働く女性のためのコミュニティー「ロジかわ会」を組織し定期的に活動を行っている。著書に『好かれる女(ひと)は、感情の整理がうまい』(フォレスト出版)がある。
ロジかわ会のオフィシャルサイトはこちら
様々な業界の営業コンサルティングを手がけ、プライベートでも働く女性を応援する活動をしながら、あらゆることに挑戦する山本さんの行動力の源泉を探ります。
――前職では、法人営業の新規開拓業務をなさっていたそうですが、どんなお仕事をなさっていたのですか?
前職では、営業代行業のベンチャー企業で法人営業をしていました。
映像やWeb制作会社、カメラマンの営業を代わりに請け負って、メーカーさんや商社さんに対して営業する、ビジネスマッチングをしていました。
――その後、現在のアタックス・セールス・アソシエイツへ転職した理由を教えていただけますか?
前の会社には立ち上げ1年目で入社して、一営業担当からマネージャーとなることができました。
でも、そこでマネージメントの難しさに直面しました。
わたし自身が楽しくこなす営業の仕事を、マネージャーとして部下に伝えることの難しさを痛感しました。
その時に、弊社の代表のセミナーを受けて、再現性のある営業手法を論理的に伝えることができるのだと感銘を受けました。
次は私が、同様に悩む方々のお手伝いがしたいと思い、転職しました。
――コンサルタントに転職なさった現在はどんなお仕事をなさっているのですか?
コンサルティングといっても、営業の現場に入り込んで指導させていただくことがほとんどです。
実際に営業担当の方に同行させていただき、1日に500件近く得意先を訪問して回ったり、テレアポの指導に入ったり、現場と共に汗を流します。
一社一社のマネージャーになった気持ちで、私自身も成果を出すにはどうすればいいのか悩みながら指導にあたります。
研修やセミナーも行っており、セミナーは年に100回近く開催しています。
マネージャー層の方向けのコミュニケーション手法や余財管理などのマネージメント手法から、新入社員研修や管理職研修まで幅広く講座を受け持ちます。
――どのような業界へのコンサルティングを行っているのですか?
食品や製薬、不動産、化粧品など、ありとあらゆる業界の様々な企業を担当させていただいています。
――講師として様々な組織にアドバイスをコンサルティングする際、どんなリサーチをなさっているのですか?
コンサルティング支援を始める前に、実際の仕事に同行させていただいたり、業界について本やネット、ニュースを見て調べたりします。
一日の研修のためにも、たくさんの時間と労力をかけていますよ。
――営業を教える立場になって、何か変化はありましたか?
成果を出すための手順を言葉にして伝えることができるようになって、最近仕事の面白みが増しました。
仕事プライベート関係なく色々な方と仲良くなることが得意なのですが、前職では感覚でしていたコミュニケーションを、コンサルタントになってからは、言葉にして人に伝える、ロジカルさを意識するようになりました。
――仕事の醍醐味や喜びを感じたときのエピソードを、教えて頂けますでしょうか?
受講者の方々から「実際にこんな結果が出た」、「上手くいった」といった声をいただいた時や、成果が見えた時に達成感を覚えます。
特に新入社員の方々は成長が顕著なので、指導のしがいがありますね。
つい最近まで学生だった新入社員の方々に自分でも苦しくなるほど厳しく指導して、1年ほど後に「受注が取れた」など、受講後の声を寄せていただいた時がすごく嬉しいです。
コンサルタントというと堅苦しい印象があると思います。
情報を整理して、ロジカルに分析することばかりに注目されがちですが、実際は人と関わって、コミュニケーションをとりながら仕事をすることに苦労し、やりがいを感じています。
――沢山の企業をご担当なさり、プライベートでもお忙しくなさっていると思いますが、スケジュールの管理はどうしているのですか?
24時間体制で、仕事もプライベートも統一して会社のOutlookにスケジューリングしています。
人生はやりたいことで溢れていて、仕事だけじゃないと思います。
朝や夜、土日も予定の立つ行動はすべてスケジューリングしています。
私の仕事のスタイルだと、スケジュールの空いている日時にアシスタントが講演の日程などをスケジューリングしますので、「電話をする」、「コラムを書く」などの細かな予定まですべて会社の人に公開されていますよ。
とはいえ、どんなに忙しくても6時間は寝るようにスケジューリングしています。
また、共働きで、平日はどうしても家庭で夫と過ごす時間が限られてしまうので、休日は一緒に過ごすようにしています。
こんなスケジュールなので「きつそうだね」と言われることも多いですが、実際はそんなことありません。
ダラダラする時間もスケジューリングしているんですよ(笑)。
――プライベートで組織なさっている、「ロジかわ会」では、どんな活動をしているのですか?
ロジカルなのに、かわいい女性を目指す会が「ロジかわ会」です。
働く女性が抱える問題を「共有」するだけでなく、「解決」するために論理的思考力を身に付ける会をめざしています。
フレームワークなどを使った勉強会、その後に食事をしながらの懇親会を月に1度開いています。
勉強会では悩みの解決、懇親会では悩みの共有をします。
仕事でもプライベートでも役立つようなトレーニングで論理性を磨き、結婚式会場などでちょっとおしゃれをして、シチュエーションにこだわったお食事をすることで感性が磨かれ、心の「かわいさ」が鍛えられます。
参加者は、営業事務、SE、税理士、医師、会社員、経営層、フリーランス、今後起業を考えている人、など多種多様です。
――なぜ「ロジかわ会」をつくろうと思ったのですか?
20代の時、私は仕事をとにかく楽しんでいました。
一方で、仕事とプライベートの両立に悩んでもいました。
仕事ばかりしていたので、プライベートの楽しみ方がわかりませんでした。
遊びたいけど時間がないほどがむしゃらに仕事をしていました。
結婚に対する不安も感じていましたが、管理職として働き、結婚して出産もしているロールモデルとなるような女性が、私の周囲にはいませんでした。
仕事でそういった女性にお会いすることもありましたが、お客様としてお会いするので、なかなか踏み込んだ相談はできませんでした。
ただ、仕事でいろんな人にお会いする中で、多くの女性が同様に悩んでいると感じたんです。
仕事や家庭以外にコミュニティーがあればいいのではないかと思い、働く女性のための「ロジかわ会」をつくりました。
単に女性のためのコミュニティをつくっても、愚痴を言い合うだけのよくある女子会になってしまいます。
そこで、自分のコンサルタント経験を生かした、ロジカルシンキングの普段使いを伝えようと考えました。
ロジカルに考えることは、日常生活にも生かせます。
ですが、ただロジカルに考えるだけではかわいげのない女性になってしまいますよね。
そこで、ロジカルでかわいげのある女性を目指そうということで「ロジかわ会」という名前になりました。
――ロジカルでかわいいというのは、どういうことですか?
何かにちょっと困ったときに、整理して話すことを「ロジカル」。
逆に、「これ、なんかいいよね」と直感で話すことを「エモーショナル」とします。
また、「ありがとう」、「ごめんなさい」と素直な感情をポジティブに伝えることができることを「かわいい」、ネガティブな感情ばかり伝えることを「ぶさいく」とロジかわ会では言っています。
このロジカルさと、感情の表し方のバランスが上手く取れている状態が「ロジかわ」です。
なんでもかんでも理詰めで感情なく話す人は「ロジぶさ」ですし、いつでも自分の考えを感情的に伝えようとする人は「エモぶさ」です。
もちろん、感覚的であることも大事ですし、感覚的に話す女性は素敵です。
しかし、仕事でお客様に何かを伝える際や、人生の岐路に立った時に「なんかいい」という伝え方や思考ではいい結果につながらないと思います。
だから、論理立てて考えたり話したりする力が必要なのです。
つまり、ロジかわというのは8割「エモーショナル」、2割「ロジカル」であることだと思います。
「ロジかわ」であれば、仕事で成果が出たり、プライベートでの人間関係が良好になったりしると考えています。
――ロジかわ会の活動は、盛り上がりを見せているそうですね。
設立から約1年半が経過して、参加者は500名程、会員は140名に登ります。
銀座を中心に開催していますが、今後はライブストリーミングを使ったWeb展開もして、全国に広げようと計画しています。
私と同年代の働く女性をメインの参加者に想定しましたが、40代、50代の女性にもいらっしゃっていただき、子育てが落ち着いた後のお悩みなどをお話しいただいています。
悩みを悩んだままにしておくことは感覚的ですし、ポジティブじゃありませんよね。
誰かに悩みを話すだけで前に進めますし、悩みに対してロジカルに向き合うことで、悩みを解決できるかもしれません。
――お仕事でもプライベートでも、人と関わりながら一緒に何かを目指していくことを楽しんでいるのですね。
自分が主役になるのではなく、誰かと一緒に成長していけるような「箱」をつくりたいと思っています。
前職では、仕事と家の往復だけになりがちでした。
仕事と家庭に加えて、積極的に複数のコミュニティに関わる今の方が忙しいですが、充実しています。
どこかのコミュニティに偏らずにバランスを取ると、自分の視野が広がり、生活が豊かになります。
プライベートで知った情報や、経験したことが回り回って仕事に生きることもあります。
だから、人から勧められたことは、まずやってみるようにしています。
去年は着物の着付け、登山やマラソンに挑戦しました。
はじめは全く気が乗りませんでしたが、やってみると感動したり、楽しめたりします。
そうして自分の世界を広げていくことで、人生が豊かになるじゃないですか。
マラソンにははまってしまって、月100km走るようにしています。
仕事後に皇居ランをして、土日に家の周辺を走っています。
フットサルにも挑戦してみようと、『三井のオフィス』のフットサル大会にも参加してみました。
その大会では予選敗退してしまい悔しい思いをしました。
次の大会ではもっといい結果を残したいと思い、ニューバランスジャパンさんのサッカー部の練習に、定期的に参加させていただいています。
――どうすれば山本さんのように、積極的に行動できるのでしょうか?
私自身、昔はここまで積極的ではありませんでした。
逆説的ですが、ロジカルに考えることを心がけるようになってから、行動力が増しました。
悩んでいる間って、実は考えてないんですよ。
悩むのではなく、思考を働かせて具体的な行動に落とし込むようにしています。
例えば、情報収集するだけでも立派な行動です。
今はいろいろな情報を容易に探せる時代ですよね。
――山本さんとって、仕事とはどんな存在ですか?
人生の中のひとつのコミュニティです。
仕事もプライベートも、人と関わるという面で全く変わりません。
関わった人とどれだけいい時間が過ごせるか、どれだけ一緒に成長できるかと常に考えています。
一期一会ではなく、「百期百会」で、一度出会った人とは何度でもお会いしたいです。
仕事でも、仕事以外でもいろんな人と関わって、刺激しあえるといいですね。
――今後の目標を教えてください。
私自身すごく感覚的でしたが、ロジカルに考えようとすることで、いい結果につながることが増えました。
「ロジかわ会」の活動を全国に広めて、ロジカルシンキングで、もっともっと働く女性を応援していきたいです。
山本なつみ
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ
絶対達成社長の会 発起人
コンサルタント
マネージャーまで務めた営業代行業の経験を生かし、様々な企業の営業コンサルタントを勤める。一方で、働く女性のためのコミュニティー「ロジかわ会」を組織し定期的に活動を行っている。著書に『好かれる女(ひと)は、感情の整理がうまい』(フォレスト出版)がある。
ロジかわ会のオフィシャルサイトはこちら
ライフワーカー
column-
2018.03.20ライフワーカー
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