2017.02.16ライフワーカー

いい仕事は、いい休みから。OFFの達人が登場!

赤坂Bizタワーにある大手広告会社博報堂で、営業として活躍している杉野明香さん。
トイレタリーを扱う大手企業のメディアバイイングという重責を担いながら、クライアントから社外スタッフ、社員まで、公私を超えた幅広い人付き合いを大切にし、充実したOFFタイムを過ごしています。
仕事でも、プライベートでも輝く素敵な女性Life Worker、杉野明香さんの一日に密着しました。

――杉野さんのお仕事について、簡単にご説明頂けますか?
「簡単に言うと、テレビ番組内のCMが流れる場所を確保する仕事です。テレビでよく聞く、『ここからの放送は、〇〇の提供でお送りします』という、番組提供もそうです。製品の売り上げにも影響するので責任重大な反面、やりがいがありますね」。
朝の生コマーシャルの制作にも、チームリーダーとして関わっています。

――そもそも博報堂にはどんな理由で入社されたのでしょう?
就職活動のタイミングで、父親の知り合いや、大学の先輩から話を聞き、なぜかみんなから「広告会社が向いてるんじゃない?」と言われたんです。
その当時は、「ハクホウドウって何?」くらいのレベルだったのですが、調べると面白い会社だということが分かって(笑)。

もともと人と接するのが好きで、コミュニケーションが得意だと思っていましたので、その力が活かせるのなら、と意識し始めました。
クライアントの想いの実現のために親身になって考える会社であり、世の中を動かし、驚かせることに熱くなっている、カッコいい大人たちの会社、ということを知り、私もぜひ参加したいと考えるようになりました。



――実際に入社してみて、イメージは変わりましたか?
イメージとのギャップは、正直なかったですね。
学生の頃に感じたとおり、上司や先輩社員たち皆んなが相手の目線にあわせる。良い意味でフランクな会社です。

――今のお仕事の魅力を教えて頂けますか?
自負として、私の仕事によって売り上げの善し悪し、ソーシャルでの話題の具合といったことが左右されます。そうした、世の中を動かすことの最後の川下の部分に関わっているということに、やりがいを感じますね。
どちらかというと、私自身はクリエイティブ職ではないので、黒子のような立ち位置で、華やかな仕事ではありませんが、アウトプットを管理していることに対しての自覚と誇りを持って仕事に取組んでいます。
それと、会社自体も「人が資産」と明言しているとおり、博報堂はそもそも社内の人たちがとても魅力的で、「この人たちと一緒に頑張りたい」と思うだけで頑張れるんです。役員も気さくで、現場感覚も持っていて、友達感覚で話せるくらいです。業務で悩んだりしていると、先輩が外に連れ出してくれたり、お得意先にも育てて頂き、「気がつけばもう11年」という感じですね。
もうひとつ、うちの社員はみんな会社愛があって、山岳ガイドの同期が一緒に山に行こうとか、ゴルフに行こうとか、週末を楽しく積極的に過ごせる仲間が会社に沢山います。一人一人それぞれの趣味の達人なので、飽きることがないですね!

――これまでに、仕事の醍醐味や喜びを感じたときのエピソードを教えて頂けますか?
ミーハーですが、一度、お得意先が協賛している大好きなドラマの打ち上げに呼んで頂いたときは、苦労した甲斐があったなと思った瞬間でしたね。華やかな世界に触れる、ちょっとした機会でしたが、「ああ、私、業界で働いていたんだ」と (笑)。ふだんは、みなさんが思うほど華やかではないんですよ。



――杉野さんの、仕事に対するモットーを教えて頂けますでしょうか?
人のためを想って動く、人のために仕事をする、ということを大事にしています。「100点を取って褒められるのは学生まで。社会人は100点を取って当たり前。130点取ってようやく褒められるし、認められる」と、新入社員の頃から心に留めてきました。とにかく、お得意先に満足して頂くために、諦めない気持ちを大事にしています。11年目で、「もう立派な中堅なんだ」と、気持ちを引き締めることが多くなりましたね。私がぶれれば、下もぶれてしまいます。逆に、私がしっかりすれば、下も動きやすくなるだろうと。

――仕事を楽しく、円滑に進めるために工夫していることはありますでしょうか?
常に、相手の目線に合わせたコミュニケーションを心がけています。私は広告会社の仕事とは、「翻訳の仕事」だと思っているんです。例えば、お得意先の伝えたいメッセージをそのまま生活者に伝えても、伝わらないことがほとんどです。それは両者の言語が違うからです。そこを対象者に合わせて、どういった言語で伝えるか。対象者に合わせて翻訳し、メッセージを伝えること。相手の考えていることや、背景に合わせて伝え方を変えることの重要性は、そもそも日常のコミュニケーションにおいても当てはまることだと思って、気を配っています。

――気持ちをアゲるコツがあれば、教えて頂けますか?
家から最寄り駅まで、徒歩10分くらいなんですが、音楽を爆音で聴いて、テンションを上げています(笑)。

――ストレス発散の方法は、どのようにしていらっしゃいますか?
趣味は、夜に先輩や後輩と飲みに行くことです。赤坂Bizタワーは最高の立地にありますね(笑)。お酒を飲んで、仲間とわいわいと話をして、「仕事はこうあるべきだ!」とか熱く語って、肩を組んで帰る。それが日々の楽しみであり、次への「やる気スイッチ」にもなっています。
 趣味で言えば、料理を作って人を呼ぶことが好きですね。広告会社のメディア営業は、クリエイティブ職とは違うため、「モノを作っている」という感覚がないんです。
だから、OFFの時には自分の作った料理でお客様が笑顔になってくれたり、楽しそうにしている瞬間を見るのが、とても嬉しいんです。その趣味の延長線上で生まれた「素人食堂」という料理ユニットがあって、時々レンタルスペースを借りて、一夜限りの居酒屋を開いたりしています。
 ほかにもフラメンコを習ったり、充実したOFFの時間が、仕事をするONの時間の原動力になっていますね。



――仕事と家庭の両立は、どのようにバランスをとっていらっしゃいますか?
平日は基本的に仕事人です。土日に家庭のことをしています。家事も週末にまとめています。掃除は、ロボット掃除機を3匹飼っていまして、ふだんはその3匹が頑張ってくれています (笑)。主人もマスコミに勤めていますので、お互い忙しく、一緒にゆっくりする機会もなかなかないんです。でも、会う度いつも新鮮味があって、それはそれで良いですよ。

――博報堂の社員として、ひとりの女性として、これからの目標や叶えたい夢を教えて頂けますでしょうか?
肩に力を入れずに、自分らしく働いていきたいと思っています。これからは、女性らしくいることも大事にしたいです。広告業界の女性は強いイメージを持たれがちで、引かれてしまうことも多いのが現状です。女性らしくありながらも、結果を出していきたいですね。

――最後に、杉野様にとって「働く」ということは何か、教えて頂けますでしょうか?
呼吸するくらい、当たり前で自然なことですね。生活の一部です。「常に真剣勝負な遊び場」です。広告会社は、世の中を幸せにしたり、笑顔にする仕組みを考えるためにあります。そのために、働く我々も常に「遊び心」を大切にしなくてはならないと思っています。仕事をしながらも、どこか学校のような楽しい空間が広がっていることが、博報堂の魅力ではないでしょうか。とはいえ、仕事は仕事。世の中のため、お得意先のため、これからも真剣勝負で向き合っていきます!



杉野明香
博報堂
営業
2006年、博報堂入社。コミュニケーションを仕事とする面白さに魅せられ、営業職一筋に歩む。現在は大手トイレタリー企業のメディアバイイングほか、朝の生コマーシャル制作のチームリーダーとしても活躍中。
休日は料理ユニットに参加したり、フラメンコを踊ったりと、OFFの達人も自負する。


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