2023.10.24

カラダと向き合う「Health Forum」~みんなで学ぼう女性の健康~開催レポート

三井不動産では、相互理解の推進や一人ひとりの健康支援、ライフステージの変化に合わせた情報提供などを通して、女性活躍を応援し、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンを推進しています。

今回は、自分自身の身体と向き合い、より安心で快適に日々が送れるよう身体の変化や生理などの課題に向き合い寄り添った活動をされている一般社団法人Woman's ways(ウーマンズ ウェイズ)のみなさまをお招きして、職場でもなかなか言いづらい働く女性が抱える生理関連の不調や悩みについてともに学び考えるイベントを開催しました。

<ご登壇いただいたパネリストの皆さま>
・Woman's ways代表 潮田 玲子氏
・Woman's ways副代表 中川 真依氏
・Woman's ways賛同アスリート 登坂 絵莉氏
・日本体育大学 教授 須永 美歌子先生

女性特有の健康課題で困った経験のある人は女性従業員の約5割

今回のイベントの会場は、今年3月にオープンした東京ミッドタウン八重洲内にある配信スタジオ。会場及びオンラインライブ配信で視聴可能としており、多くの方にご参加いただきました。
まずは須永先生より、データを用いて女性の身体のことについてご説明いただきました。
「女性特有の健康問題で困った経験がある人は女性従業員の約5割(51.5%)」。この数字を見て、みなさんいかがでしょうか?多いと思った人、少ないと思った人、意見が割れるかもしれません。そこから見ても、女性の健康問題は個人差が大きいということがわかるのではないでしょうか。
なお、この困った経験がある51.8%の方の約7割(71.7%)は月経関連の症状や疾病(月経不順や月経痛)、約4割(42.9%)はPMS(月経前症候群)、約2割(19.2%)更年期障害・メンタルヘルスについて困った経験があるとのことでした。
ただ、ヘルスリテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解し活用する能力)が高い女性の方が月経不調時に仕事のパフォーマンスが下がる割合が低いということもデータとともにお話しいただきました。
今はまだ症状がなくてもこれから症状がでてくるといったこともあるため、そういったことに直面した際にも正しい知識を学ぶことは大事なのだと実感しました。

経血の量「多い」「少ない」ってどういった目安?

潮田さんより「月経があることは正常のバロメーターということはわかるけれど、経血の量の『多い』『少ない』はどういった目安があるのか?」と須永先生に質問。
須永先生から、「夜用ナプキンでも2時間持たない」「親指の頭くらいのレバー状のものが頻繫にでる」と経血が多いという目安になるようです。
たしかに、経血の多い・少ないと話は聞くものの自己判断で、目安というものがあるのだと初めて知る方も多かったのでは。

アスリートたちの生理事情...生理はない方が良い?

潮田さんは「アスリートの中では『無月経』が問題視されることが多い。月経はない方が楽、無月経は練習に影響でないために『良い』と認識されることがあるが、実はそれは自分の身体にとってはマイナスなことでしかないということを知っていただきたい」と語ります。
実際に、中川さん、登坂さんも現役時代に生理不順の悩みがあったと言います。
生理不順は、別の婦人科系疾患も隠れている可能性があることから、25日~38日周期で月に1回くること、今まできていた生理が3ヶ月来なかったら病院へ行きましょうというお話がありました。

妊娠・出産・キャリア...何もあきらめなくていいんじゃない?

須永先生自身のご経験も踏まえて「博士課程までいくと27歳まで学生で、妊娠・出産を考えると悩んだりしている学生も多い」「今はすごく幸せだけれど、キャリアを考えると踏み切れず、妊娠・出産のタイミングを逃してしまった後悔が少しある」というお話からそれぞれの妊娠・出産・キャリアのお話へ。
「以前は、アスリートを続けながら結婚して妊娠・出産してという選択肢がなかったけれど、登坂さんのように現役中にご結婚、妊娠・出産を経験されているのを聞くと色んな幅が広がってきた」「何もあきらめなくていいんじゃないかとすごく思うようになってきた」と潮田さん。登坂さんも当初考えていたキャリアプランから、オリンピックの代表選考を経てキャリアプランの考えが変わったのだとか。
また、潮田さんの「とにかく頼れるものには頼ろう!甘えてやろう!」に対して、中川さんも同意見。中川さんは「何をしていても(子どもの事情で)途中で中断される、24時間働き続けている女性ってすごいなって思う」とお話しされていました。
やってみないと分からない!意外と何とかなった!ということも多いので、あきらめずにいて欲しいというメッセージが込められたパートでした。

女性だけでなく男性も!男性陣もざわついた更年期について

更年期というと女性特有のものだと思いがちですが、実は男性も更年期障害はあるのです。女性ほど急激なものではないですが、40歳頃からの徐々にじわじわと男性ホルモンが減っていくとのこと。やる気がわかない、精神的にネガティブになることもあるようです。これには、会場の男性陣も驚いた様子。

男性女性関係なく、正しい知識を知り理解し、家庭でも職場でもお互いに思いやりを持って過ごしやすい環境を意識できると良いですね。

期間限定アーカイブ動画は掲載終了いたしました。

※当サイトの映像・画像・資料の再配布(同じような形のサイトを作成する行為)は禁止させていただきます。
また、当サイトの映像・画像・資料を加工した転載や配布も禁止させていただきます。

「&BIZ」では、スポーツイベント、キャリア形成・介護・育児にまつわるセミナーなどを開催し、『三井のオフィス』で働く皆さまに毎日の暮らしをより豊かにする方法を提供しています。今後も様々なイベント・キャンペーンを企画してまいりますので、&BIZ Webサイトから是非ご参加ください!

【本件に関するお問い合わせ先】
三井不動産ビルマネジメント株式会社
ビジネスソリューション事業推進本部 太田・近藤
event@mfbm.co.jp

column