2024.11.14

「介護セミナー 介護の準備ガイド~自分と家族を守る介護の備え~」開催レポート

介護は決して特別なことではなく、誰にでも起こりうる可能性があります。皆さんの大切なご家族に介護が必要になったとき、何からはじめればいいのか、利用できるサービスは?など不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで&BIZでは、介護に不安を感じている方のお役に立ちたいという思いから、オンライン介護セミナーを毎年2回開催しております。今回は「介護の準備ガイド~自分と家族を守る介護の備え~」と題して三井不動産 ケアデザイン室 ケアマネジャーの渡邉幸子よりお話しさせていただきました。

セミナーの冒頭では、参加者の皆さんに投票機能を使って現在の介護状況についてお伺いしました。その結果、「現在介護をしている方」「家族が介護をしている方」「そろそろ介護が始まりそうな方」がバランスよく参加しており、既に介護をしている方から今後に備えようとしている方まで幅広くご参加いただきました。

今回のセミナーでは、介護に備えるためのガイドとして、3つのポイントに絞ってお伝えしました。
1つ目のポイントは「介護は情報戦」であることです。親を支えるための第一歩は「情報と知識を得る」ことです。介護保険制度を活用するための知識を得ること、親の生活リズムやかかりつけ医、保険証やマイナンバーカードの保管場所、介護に対する考え方など、親のことを知っておくことが重要です。また、介護は家族だけで抱え込まずに、必要なサービス、制度、資源を活用してほしいとお話ししました。

2つ目のポイントは「親のライフステージに合わせた準備」を行うことです。暮らしや健康面で不安が生じてくる「不安&虚弱期」では、介護予防がポイントとなります。骨折や転倒など介護の原因にもなる事故が多い自宅の住環境の整え方や便利グッズ、生活の不安や負担を軽減するサポートサービスを紹介しました。実際に親に介護が必要となる「介護期」では、親の現状を正しく把握することがポイントです。また、介護生活に欠かせない介護保険制度の利用の仕方やサービスの種類、ケアマネジャーと面談する際のポイント、介護チームをマネジメントするために有効な情報などをお伝えしました。

3つ目のポイントとして、「自分と親のためにできる備え」についてお話ししました。多くの方が不安に感じている介護費用について取り上げ、介護にかかる平均費用や親の懐事情を知るためのシミュレーション、介護費用を軽減する制度やもしもに備えた準備について分かりやすくお話ししました。また、年齢を重ねた親との接し方に悩む方も多いため、親と話す際にできる工夫や、笑顔や手ぶりなど非言語コミュニケーションの活用などのコツも分かりやすくお伝えしました。

今回のセミナーでは、参加者の皆さんの悩みにもお答えできるよう、事前に介護に関する質問や不安をお寄せいただき、その内容を基に、セミナー内で役立つ情報をお話ししました。また、セミナー終了後にも質疑応答として、遠距離介護や施設見学、認知症などの質問にお答えする時間を設けました。
是非、期間限定公開のアーカイブ動画をご覧ください。

三井不動産ケアデザインでは、高齢期の暮らしにかかわる幅広い相談に対して、ケアマネジャー等の資格を有する専門スタッフによるコンサルティングサービスをご提供しております。お気軽にお問い合わせください。

オフィシャルWebサイト:https://www.care-design.net/index.html

【いただいた質問のQ&Aはこちら(PDF)】

当日ご参加いただけなかった方や、もう一度視聴されたい方のために、期間限定でアーカイブ動画を掲載いたします。
ぜひご視聴ください。

2025年1月頃に次回介護セミナーを開催予定です。
詳細は決定次第お知らせいたします。

※本コラムは2024年10月17日時点の情報です。

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