2017.03.10Work & Life

ビジネススキルは映画に学べ! Vol.3 一歩踏み出す力になる! プロが薦める、映画セレクション

「COMMONS PAGE」では、ビジネススキルのヒントにもなる、話題の映画をご紹介していきます。
今回は、「一歩踏み出す力になる」をテーマに5本の映画をセレクトし、ビジネスの心得を学びます。


『オーシャンズ11』(2001年)

スティーブン・ソダーバーグ監督
ジョージ・クルーニー主演で、後にシリーズ化された人気クライム映画。
稀代のカリスマ詐欺師率いる犯罪のドリームチームが、ラスベガス3大カジノの売上金を保管する巨大金庫室からの、現金強奪を企てる。
電気整備士、爆薬専門、賭博師、スリなど異業種のスペシャリストたちが集い、抜群のチームワークで最新型の警備システム突破を試みるも、そこには予期せぬミスと障壁が......。
大きなプロジェクト案件に、難しい課題やちょっとしたトラブルはつきもの。でも、困難な直面に遭遇した時こそ、チーム力や自分のスキルが問われる。
結束力の強さはもちろんのこと、チームを仕切るリーダーシップや瞬発力、そして携わるメンバーそれぞれの多角的な視点で、ピンチを切り抜けていく。これこそが、仕事の醍醐味を感じる瞬間。
目指すゴールを共有できる仲間なら、映画のようにきっと成功するはず!




『天使のくれた時間』(2000年)

ブレット・ラトナー監督
もし、あの時に違う選択をしていたら——。人生の岐路をテーマに描いた、ファンタジー映画。
ニコラス・ケイジ演じる主人公は、ウォール街で成功を収めた大手投資会社社長。クリスマスイブの翌朝、目覚めてみるとかつての恋人がベッドの隣に。そして、初めて見る自分の子供たちが!?
金融マンとは真逆の庶民的なマイホームパパという別の人生を経験していくことで、自分が本当に必要なものに気づき始める。
仕事に生きるのは、もちろん大事なこと。でも忙しさのあまり、目の前にある「大切なもの」をないがしろにしていませんか?
あなたを支えてくれる上司、仕事仲間、そして愛するパートナーこそは、かけがえのない大切な存在。信頼し、敬愛し、愛しく大切に思える人がいるからこそ、仕事もさらに頑張れるというもの。
たまにはビジネスを離れた付き合いや家族サービスをしてみると、意外な発見や新たな関係性の発見があるかもしれません。
自称「仕事人間」にこそ観て頂きたい作品です。




『不都合な真実』

デイビス・グッゲンハイム監督
主演はなんと、アル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領。アカデミー賞のみならず、ノーベル平和賞まで勝ち取ったドキュメンタリー映画の金字塔です。
題材は、アメリカがそれまで「不都合な真実」として見て見ないふりをしてきた環境問題。彼の講演会のシーンでは、卓越したプレゼンテーション能力に着目。
さらには、新たに言葉と映像を加え、映画という形でメッセージを伝えるというメディア利用の手法は、「どう伝えるか」を考えるうえでの大きなヒントとなるはず。




『摩天楼はバラ色に』

ハーバート・ロス監督
人気俳優、マイケル・J・フォックス主演の、コメディータッチのサクセスストーリー。
80’sならではのイケイケぶりが、今時気恥ずかしい観もあるが、いわゆる田舎者がニューヨークに上京し、美人の重役との恋も仕事の成功も手に入れるという内容。
参考になるビジネススキルや教訓が多いかというと、首を傾げる部分もあるが、夢見ることが少ないと言われがちな今の時代だからこそ、本作を鑑賞しながら「バラ色」のサクセスを妄想してみると、ヤル気につながるはず!




『イエスマン “YES”は人生のパスワード』

ハーバート・ロス監督
ジム・キャリー主演の、実話を基にしたラブコメディ。
柔軟性のかけらもない、いわゆる堅物の銀行員が、人の勧めで「イエスマン」になってからのドタバタを描くエンターテイメントものだが、主人公は実際にサクセスを掴んでしまうのだから馬鹿にはできません。
仕事でも、プライベートでも、これまで自分で築いてきた壁や制約を、この映画を観て、少し解いてみませんか。
仕事や物事、人との関係が、きっと少しずつ変わってくること間違いなしです。



小野貴弘(おの・たかひろ)
編集者/ファッション・音楽・映画を柱に、企業まわりのお仕事も少々。WEB・雑誌・会報誌の編集&ライティングに携わる。昨年の映画マイベストは『この世界の片隅に』と『シング・ストリート 未来へのうた』。扱う題材は違えど、何度でも観たくなる作品です。

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