2017.03.30Work & Life

一歩踏み出す力になる! プロが薦める、 「ビジネスに役立つ」本セレクション

「COMMONS PAGE」では、ビジネスマインドやビジネススキルを学ぶヒントとなる本を紹介していきます。
企業の事業開発、人材育成コンサルタント企業を経営する米田哲郎さんが、「一歩踏み出す力になる」をテーマに5冊の本をセレクトしてくれました。


『ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル』

照屋 華子、岡田 恵子(著)
「自分の伝えたいことを、言葉にして相手にうまく表現できない」 −− そんなじれったい気持ちになり、もどかしい思いをしたこと、あなたにはありませんか?
会社の中でも、取引先に対しても、思いをきちんと伝えられないと何も動かすことはできません。あなたはそもそも自分の頭の中で、思考を整理できているでしょうか?
そんな問題意識をお持ちの方は、ぜひこの名著を読んでみてください。
あなたの頭の中にあることを整理し、誰にでも分かる言葉で伝えるというのは、ビジネスにおけるコミュニケーションの大切な第一歩。事例と共に書かれているので、論理的思考力や論理的表現力の何たるかが、具体的なイメージで理解できます。
とても読みやすく、分かりやすい言葉で書かれているので、きっとこの本を読んでいる最中にも、スキルの向上を確かめ、実感を得られるはずです。




『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』

ジェレミー・ドノバン(著)、中西真雄美(訳)
社内でも社外でも、プレゼンテーションはとても重要。
これが成功しない限りは、どんなに優れたプロジェクトも陽の目を見ることなく、あなたの頭の中だけの夢想として終わってしまうのです。
皆さん、TED(テクノロジー、エンターテインメント、デザインの3つの分野から革新的なアイディアを紹介し、広めていくことを目的としたNPO)についてはご覧になったこともあるかと思いますが、そのプレゼンのテクニックを1冊に凝縮したのが、この本なのです。
これまでTEDカンファレンスで、聴衆の心を奪うプレゼンを披露してきた人の名前をあげると、ビル・ゲイツ、アル・ゴア、ボノ、ジェームス・キャメロン、シェリル・サンドバーグといった超大物揃い!
会員でなければ参加できないカンファレンスですが、この本にまとめられているのは、これまでのTEDカンファレンスの中でも、内容構成や伝え方のレベルにおいて上位のものばかり! と言えば、そのすごさが想像できるはず。
読み物としてはもちろん、プレゼンのスキルアップのための実用的な指導書として、ぜひ何度も繰り返し読んで、そのスーパープレゼンテーションテクニックを少しでも自分のものにしてみませんか?




『「原因」と「結果」の法則』

James Allen(著)、坂本 貢一(訳)
原著の発行は1902年のイギリス。
1世紀以上前の書籍だが、世界に数多くある自己啓発本の原点にしてビジネスマンの必読書として、いまだに各国で版を重ねています。
将来に不安がある、モヤモヤを抱えているというような方には、ぜひ読んでみて欲しい。人生を変える1冊になるかもしれません。
著者のジェームズ・アレンが大切にしたのは、自分の思い(心のあり方や考え方)に目を向けること。なりたい自分に近づくヒントが見つかるはずです。




『プロフェッショナル・マネジャー』

ハロルド・ジェニーン(著)、田中融二(訳)
「ユニクロ」の柳井 正会長の座右の名著。
もともとは1985年刊行の本ですが、「これが私の教科書だ」と、推薦コメントや解説文を記しています。
内容は、アメリカで58四半期連続増益を実践した米ITTの社長兼CEOが、自らの経営論を綴った世界。「リーダーシップを発揮するには、現場と緊張感のある対等関係を作れ」など、マネジメントに関わる方にはぜひ読んでいただきたい。
きっと、「自分は何をやりたいのか」を見極める手助けになるはずです。




『グーグルのマインドフルネス革命』

サンガ編集部(著)
個人と組織を豊かに変えるための研修プログラムとして注目の、マインドフルネス。
もともと仏教の瞑想にヒントを得て始まったものが、現在さまざまな企業によって、組織の生産性改善のために採用されています。
グーグル社員5万人の「10人に1人」が実践するまでに至った経緯を語るのは、同社の人材開発部門の担当者。興味深いエピソードが満載です。
今を生きるビジネスマンに欠かせないマインドフルネスを知るのに、最適な良著と言えるでしょう。



米田哲郎(よねだ・てつろう)
1978年生まれ。電通にてメディアプランニング業務に従事したのち、各種マーケティング業務/営業開発業務/新規事業立ち上げに携わる。2011年に株式会社シーピーユーを創業。組織と人財に着目し、大企業からベンチャー企業までを対象に、組織立て直しの支援事業に取り組んでいる。

Work & Life

column