
2023.01.10
【くらしのコラム】1番センスのいい仕送りは誰だ! 未来の我が子に贈る「仕送り選手権」

それは物質的な援助のみならず、親から子供への愛情の象徴でもあります。
親のありがたさを感じる貴重な機会。距離は離れていても、この時はお互いに親子という関係性を再確認できる重要なものです。
しかし、そんな「仕送り」にもセンスがあらわれてしまうのも事実......。
未来の子供たちに送った仕送りが、部屋の片隅で使われないまま朽ちていくのは避けなければなりません。あと単純に子供に「センスある」と思われたいです。
というわけで、今回は実際に子供を持つ親たちに集まってもらい、仕送りの中身のセンスを競い合います!
題して

を開催します!!

審査員はモンゴルナイフ、ヤスミノ、ARuFaの3人。
ルールは単純明快。
3人が実際に最も「良い」と感じた仕送りを決めるだけ!
それでは早速始めましょう!!
仕送り選手権スタートです!!

まず最初の挑戦者は山口!仕送りを作るだけなのに、なぜこんな楽しそうに笑うことが出来るのでしょうか?
- テーマは「僕が貰って嬉しい仕送り」です!

- ちゃんと送り状が貼ってあるところも作り込んでありますね......


仕送りが他人に評価されるという初めての状況に顔がこわばる山口。

ビリリ......。
- 他人の仕送りを開けるのって、なぜか不思議な背徳感がありますね...


- おお......
- 仕送りだ......

- これなんですか?
- これは関西・中国・四国地方で販売されているパン、「サンミー」です。地元民のソウルフードであり僕の好物です
- 地元のものが入ってるのは定番ですね!!

- カレーとご飯をセットで入れてくれるの、嬉しいですね
- 新生活始めたてだと、なかなか料理もできないと思うんで、すぐ食べられるもの多めで選んでいます

- あ!クロレラだ!
- インスタントが多くなると、必然的に子供の健康が気になりますよね。せめてサプリメントで栄養を摂っておいてほしい、という親心です
- ちゃんと我が子の体のこと考えてる......

- こういう気の利きかた、ありがたい。あとマスクとか除菌シートとか、一人暮らしの男だと絶妙に買わないものが入ってるのいいですね

- 辛ラーメンがめちゃくちゃ入ってる~~。これ、あんまり仕送りっぽくないですよね
- これ、よく実家で母親が買ってきてたラーメンなんですよ
- あ、ちょっと見てください

- ネコちゃんの写真!?なぜ!?

- あ、絵ハガキだ。「睦夫 様」って書いてありますよ?山口さんの名前ですよね?
- ......

- しかも最後に「母」って書いてありますよ
- それは......

- お母さんからの仕送りをそのまま流用したから......
- すんな
- 急激に人相が悪くなりましたね

- お母さん......ありがとう......
- これルール的にありなんですか?
- みんなでワイワイやるもんだと思って、レギュレーションちゃんと決めてなかった...

トップバッターから「母親の仕送りを流用する」という離れ業を披露した山口。規則の盲点を突いてきました。突くなよ。

ちなみに手紙の内容は「皆さんで召し上がっていただく御菓子は別便でお送りします」でした。

最初の挑戦者は二児の父である、かんち。

- 僕の設定は「留学している子供への仕送り」です!
- ......子供は高校1年生。成長するにつれ、僕も子供もお互いに親離れ・子離れが必要だと感じるようになります。
- そこで僕はある提案します。
- 「アメリカに行ってみないか?」と。

- 親離れのためだけにアメリカに......?息子さんは具体的には何をしに行くんですか?
- それは考えてませんが、とにかくアメリカに行くことを勧めます。
- 目的もなくアメリカに行かされるの嫌すぎる
そんなストロングスタイル かんちの仕送りのファーストビューはこちら!

- おお~、食品系多いですね
- 僕の仕送りは大部分が食品です。生活用品は代替可能ですが、食の好みだけは代わりが利かないものだと思うので

- この調味料さえあれば、とりあえず日本的な味付けになるので助かると思います。

- 「カントリーマアム」ってアメリカの女の子が一番はじめにつくるって感じのお菓子ですよね。
- それカントリーマアムのめっちゃ昔のCMのイメージじゃない?
- アメリカに持ち込んだら逆にキレられないですかね?俺たちの文化の盗用だ!!って
- そんなことじゃ怒らないでしょ

- 世界でもトップレベルの品質を誇る日本のボールペン。これでクラスの人気者になってほしい
- 留学してたら、たしかにこれは嬉しいかも
- アメフト部のやつに「おい、コイツいいもん持ってるぜ!」って全部強奪されませんか?
- されないよ

- ホッカイロだ!なぜ?
- そう。息子はシカゴに留学しているのです。シカゴはアメリカなかでも寒い地域で、この時期でもまだまだ寒いんです。そんな地域性もちゃんと考えています
- ちなみに、なぜシカゴなんですか?
- それは考えてないですが、とにかくシカゴです。
- 特に理由もなくアメリカの寒いとこに行かされるの嫌すぎる

- そしてレトルト食品ではなく、あえてフリーズドライのものを選びました。お湯をかけるだけで食べることができます
- ズボラな男子高校生にとっては湯せんすら面倒であることを考慮しています
- 確かに湯せんは絶妙にダルい


- ラ王、入りすぎですね
- ラ王自体はアメリカでも販売してるんですけど、アメリカと日本では味が違うんですよ!
- でもフリーズドライとかカップ麺とか、肉が入ってる食品ってアメリカに送れないんじゃないですか?
- え?



「仕送りできない」ため失格という結果に。全体的にソツがなく素直に嬉しいラインナップのように思えましたが、国境という壁が親子の間を引き裂いてしまいました。

さて続いての挑戦者は、著書の映画化も決定した漫画家 小山健!

- よろしくお願いします。仕送りコンサルタントのKOYAKENと申します。
- あれ、ヤバイ予感がするぞ
- ときめく物資しか送りません。
- なんか怖いな
- 設定としては「自分たち夫婦は50代を迎え大阪に戻ったが、東京に就職した娘への仕送り」です!
- あの......

- それよりも、そのダンボール......

papazon。

- ......
- ......
- ......
- これ来たら受け取り拒否しちゃう
- 年頃の娘に対する父親のユーモアってきついですよね
- ヤマトの人にそのままあげちゃおうかな
梱包からいきなり不安を誘うことになりましたが、そんな小山健のファーストビューはこちら!

- 外装で不安になったけど、中身はしっかりしてる~~

- カレーの仕送りはベタですが、見てください。これ、ちょっといいやつなんですよ
- 一人暮らしの学生だとどうしても100円ぐらいのやっすいカレー買いがちになるでしょう......
- これは嬉しい......

- これに限らず、全体として「ちょっといいもの」を心がけました。
- 確かにピエトロドレッシング美味いんですけど、学生だと若干ためらう値段ですよね
- 米とか野菜は言われなくても買うだろうし、「買えないわけじゃないけど買わないもの」が嬉しいと思います

- そして防腐剤や着色料を使っていない無添加の洗剤です
- 娘はたぶん皮膚がそんなに強くないので、できれば洗濯洗剤のこれも送りたい
- 女の子にこの心遣いはうれしい~~♡

- なんかありましたよ。なにこれ?


- 男もののシャツだ
- 娘に悪い虫がつかないように......
- 怖

- スゥゥゥゥウ......
- なんで嗅ぐの?

- これ、男もののシャツだ
- さっきそう言ったじゃないですか

- これは......

- 口臭スプレーですね?
- 護身用のトウガラシスプレーです。絶対やめて
※真似しないでください

- 写真館のパンフレット?

「どちらか空いていたら帰ってきなさい」
- ぼくの家族は毎年写真屋さんで家族写真を撮っているんですが、娘が18歳のときに門限のことでケンカになり、そこから4年間家族写真を撮りに行ってないんです
- アルバムに空白のページがあってもいいから再開できたらいいなと...
- ちょっと気恥しいですけど、いいですね。こういうの
- 想定の話なのに「ケンカして仲直りする」という手順を踏んでるのが、なんか怖いです

- あ!?なんか底に入ってる!?

- 開けたら、さらに袋......!
- これだけ特別感すごいですね
- なんだろ、庭先で捕まえてきたハクビシン?
- 違うよ

- なんだろ......。あっ

- シャウエッセンじゃん
- 一人暮らしだとみんなぐにゃぐにゃのウインナー食べてるのでシャウエッセンがいちばん嬉しいと思うので......
- 嬉しいけど、ここまで厳重に梱包されてる必要ありました?
- 親にシャウエッセンも買えない奴だと思われてたら嫌だな

娘を溺愛する気持ちが若干気持ち悪かったものの、品物自体は良いものが多く、愛情が伝わってくるようでした。また、記念撮影の誘いなど心憎い演出も相まって高い評価を得たようです!

次は終わってる古畑任三郎こと永田が挑戦!
- 皆さん、今まですみませんでした......!スベってる仕送りばっかり見せてしまって......
- これから本物の「仕送り」とはなんなのかをお見せします

- 箱2つありますけどいいんですか、これ?

- 仕送りの箱が2つで悪いのか???そんなルールがあったか???なあ???
- すみません。バキバキの目で怒らないでください

- 僕は「大学2年生の息子に送る」仕送りを想定しました。
- まず言いたいのは、人がどれだけ「生活」に重きをおいてるかなんて分かりっこないということ
- それに生活必需品というのは、ちゃんと生活をしている人にとっては大きなお世話で、そんなもの送らなくても最初から自分で買ってますし
- 逆に生活しない人からしても「いや米とか炊かないし......」と逆に迷惑でしかありません
- 確かに......

- そして、生活を親がコントロールしようとするのもおこがましい
- じゃあ何を送るか?
- それは、やはり「誰が貰っても嬉しいもの」になるんです

- まずは、この発砲スチロールの箱を開けてください。
- これでファーストパンチをかまします。

- ハーゲンダッツです

- 「ハーゲンダッツが冷凍庫の中にある」という状態が人間として一番ハッピーなので
- ハーゲンダッツ......
- まあね......
- 美味しいですけど、箱を二つに分けてクール宅急便でわざわざ送るものかと言われれば......

- 1人で6個は中途半端な数だし......
- いや、多すぎると冷凍庫に入らないでしょ。6個が一番いいんだから
- なんか悲しくなっちゃった
- 待って!まだあるから!!これは序の口。仕送りの既成概念を壊すためのもの。次のダンボールを開けてみてください

- これ、死んだおじいちゃんの部屋から出てきたやつをそのまま詰めました?
- 獺祭(だっさい)の焼酎だ!でも、これが好きって、結構通じゃないですか?
- いや別に息子が酒好きだから送るわけじゃないのよ
- ハタチの大学生なんてイキりたい盛りなんです
- だから周りからも「え?お前、獺祭飲んでみ?マジで日本酒の価値観変わるから」みたいなこと言ってくる奴がいるんですよ。
- だからここで息子も返す刀で「ああ、獺祭ね。獺祭の焼酎も美味いよね」と、イキりのカウンターパンチをくらわすことが出来るんです。
- 息子を気持ちよくイキらせるために仕送りってことですか??

- 媚びてばかりの品ばかりじゃないか、と批判されるのは想定済み......
- 安心してください......最後は父親としての子を想う仕送りです

- これよ。防災用非常持出し袋
- 確かにこれはあったほうがいいですけど
- もしこれだけ送られてきたら、普通は捨てるけど
- ただハーゲンダッツと獺祭焼酎と一緒におくられてきたら、わけわかんなくなって置いちゃう。そういう大学2年生の心理も読んだ上での構成になってるってわけ

- 嬉しいのは全部嬉しいですけどね......
- 永田さんって一人暮らししたことあります?
- いや、ないけど??

何事も「カマさないといけない」という妄執にとらわれた永田。たしかに従来の仕送りという観点から意表はついたものの審査員からは全体として低評価に......。
最後の挑戦者はオモコロ編集長 原宿ですが......?


スッ......


- 変な人きちゃった

- 「厳」......?
- ガムテープ多っ


- ええ~、私にも一人娘がいるのですが、大事にする気持ちが強すぎたという部分がございまして......
- 世間的に箱入り娘といいますのか、自分が甘やかされて育って後悔したものですから、その反動でやはり厳しく厳しくと育て......
- 落語始まりました?
- 18歳になった娘も一人暮らしがしたいということで、当初は反対したものの......これも社会経験と認めた次第でございます
- 娘が人の道を外れないよう、そんな想いのつまった仕送りになっています。どうぞ開けてみてください

- これ、『娘』がそのまま入ってたら怖いな


- え?

- シャワーヘッド??

- 仕送りといえばシャワーヘッドだよね
- 聞いたことない
- この人、なんでこんな嬉しそうなんですか?

- 大体一人暮らし用のアパートって水圧が弱いんですよ。なのでシャワーヘッドを取り替えるのはかなり有用性が高い
- そして家計にも嬉しい節水機能ついています。女の子だったらシャワーを使うことも多いでしょうし......
- この見た目でまともなこと言うんだ


- ズズズッ
- 何?

- これだけですか?
- これだけです

やばいルックスに反して普通に役に立つものをチョイスした原宿。意図が全然わかりませんでした。
......というわけで、すべての仕送りが出揃いました!
厳正な審査の結果、優勝を勝ち取ったのは......
- 小山健さんです!!!!

- お父さんからの愛をいっぱい感じました。一人暮らしをしているときに自分で買えなかったものがたくさん入っていて、届いたときにこれが一番嬉しいんじゃないかと思いました。
一人暮らしでこのダンボールを開いたら、実家にいた頃は嫌だと思っていたお父さんのユーモアが恋しくなって泣いちゃうかも
- 必需品よりも、普段の購買意識より少し上の商品を送ってくれるのは、親の心遣いが感じられてよかったです。シャツはゴリゴリに気持ち悪かったですが......
- ダンボールに書いた「papazon」は最悪でしたが、実際にもらって嬉しいのは小山さんのでした。
男物のシャツなど、親のエゴが見え隠れる内容ではありましたが、そんな親の押し付けがましさも仕送りの本質なのかもしれません。
しかし、そもそも仕送りに優劣をつけること自体ナンセンスなのです......。
親が選んでくれたそれぞれの仕送りが、あなたにとっての1位なのですから......。
以上! 「仕送り選手権」でした!

本当はダンボールに自分を詰めて送りたかったそうです。
(おしまい)
本コラムは、ライフスタイルマガジン 「Relife mode」より引用しております。
オリジナルの記事はこちらからご覧いただけます。
https://www.mitsui-mall.com/article/756.html
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