2016.11.08Creativity & Business,Work & Life,セミナー

第2弾も大好評!石川善樹氏「COMMONS PAGE セミナー」開催レポート

「ゾーンを科学する
〜いかにして超集中状態をつくりだすことができるのか〜」


2016年9月30日(金)、霞が関ビル プラザホールにて、COMMONS PAGE セミナー「ゾーンを科学する〜いかにして超集中状態をつくりだすことができるのか〜」が開催されました。大好評だった春に続き、今回も講師を務めてくださったのは予防医学研究者の石川善樹さん。石川さんは東京大学医学部を卒業後、米国ハーバード大学大学院で行動科学やヘルスコミュニケーションなどを専攻。帰国後は専門分野の研究はもちろん、ビジネスパーソンを対象にした講演や執筆活動など、多方面で活躍されています。



ストレスとリラックス状態を共に活性化させる

今回のメインテーマは、「ゾーン(超集中状態)」
石川さんは近年、トップアスリートやプロの棋師、プロゲーマーなど、超人的なスキルを持つ人たちが超人的な集中状態に入るためのメソッドを研究しており、その成果の一端をビジネスパーソン向けに披露してくださいました。
セミナーは準備編・実践編・番外編と進みましたが、一番のポイントはストレスとリラックス。この2つ、一方が上がれば一方が下がるというような、シーソー関係だと思われがちですが、実は同時に上げることが可能。ストレスとリラックス状態を共に活性化させれば超集中状態に入りやすいそうで、そのための研究が各分野で進んでいるとのこと。翌日から、すぐに実践できそうな具体例がたくさん示されました。



アスリートにとっての集中

常にユーモアを交えながら、奥深い話を分かりやすく説明してくださる石川さん。死と隣り合わせのエクスストリームスポーツ、脳に微量の電流を直接流して学習効率を上げるデバイス、金メダリストが競技終了直後に見せた驚異的なパフォーマンス、イチロー選手の打席での動作に隠された秘密、オフィスでエアロバイクを漕ぐエグゼクティブなどなど、ときには映像も交えて提供されるひとつひとつの話題、そして導き出される答えは、どれも新鮮であり、熱心に聞き入る参加者の皆さんは、まさに超集中状態に入っているようでした。



セミナーの後半には石川さんが開発に参加しているセンシング・アイウェア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」の解説もありました。これは、メガネと連動した専用のアプリで自分の集中度を知ることができる、世界初のウェアラブルデバイス。「口ほどにものを言う」眼から得られる膨大なデータをもとに、あなたの心と身体の状態を知らせてくれます。
アスリートは一流になるほど、日々の目標を明確に設定しているといいますが、ビジネスパーソンも日々、どれだけ超集中できているのかを知り、その向上を目標とすれば効率もグッとあがるはず。メガネで超集中状態を自分のモノにしたい人は、ぜひ専用サイトをご覧ください。

https://jins-meme.com/ja

人生100年時代の働き方、生き方

一生働いた「人生50年時代」、学んで・働いて・休んだ「人生70年時代」。そして間もなく訪れるであろう「人生100年時代」に向けて、人はより多くのステージを生きて行かねばならず、そのためにも「超集中状態」を上手に使いこなすことは、仕事のみならずライフスタイルにおいてもとても重要だと説く石川さん。これからどう働き、どう生きるのか。そのことについて楽しく、深く考えさせられたセミナーでした。

セミナー終了後には「勉強部屋とリビング、子供はどちらが勉強に集中できるのか?」「ビジネスパーソンにアスリート並みの集中力が必要なのか?」など参加者から多くの質問がありました。それらひとつひとつに丁寧にこたえていた石川さんですが、まだまだ、話したい・伝えたいことがたくさんあるとのことで、次の開催が期待されます。

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